コラムこころの点描
「子どもの貧困」という問題設定
「子どもの貧困」を問題にすると大変なことになります。理由は、「大人もむかしは子どもでした。」 これに尽きます。
「子どもの貧困」も子どもへの虐待も、子どもに問題や責任はなく、大人の問題であり、大人の責任なのです。ですから「大人の再教育」と「社会システムの改革」が必要です。両者ともに非常に困難なことです。
大人どうしは様々なハラスメント、子どもどうしはいじめで、それぞれ苦しみ、気付いています。子供は「無力」なんですが、子どもを育み導く大人も実は無力なんですね。
大人は働いてお金を稼ぐことに一生懸命で、自分たちが無力であることに気付いていませんが、子どもたちはそろそろそんな大人の状態に気付いているようです。立派な両親、しっかりした大人のイメージをもはや子どもたちは持てなくなっています。
「モデル」はもうなくなってしまいました。それは「夢」なのです。そして大人の悪事に子どもは巻き込まれていきます。子どもはいつまでも「子ども」ではありません。これが本当の「連鎖」です。