コラムこころの点描
「十界互具(じっかいごぐ)」―万華鏡のような私たちのこころ―
ひとの心の実態を非常に良く現していることばだと思います。 私は仏教徒ではありませんので、敢えて仏教思想と呼ばせていただきます。
「10の世界(境涯)があって、その各々が他の9の世界を含んでいる。十界とは、仏界・菩薩界・縁覚界・声聞界・天界・人界・修羅界・畜生界・餓鬼界・地獄界である。」
漫画の世界では正しい人はどこまでも白く、悪人はとにかく真っ黒なんですね。これは子供には分かりやすい説明です。そしてそこでは正義は必ず勝つのです。
成長するに従い自分の外だけに「悪」があるのではなく、自分の中(こころ)にも「邪悪」があることを分かっていくのですね。そうすると、ひとを「裁く」ことは なかなか難しいことになります。