コラムこころの点描


歳をとるこころ

精神分析の創始者フロイトは、「ある年齢以上になって、ややうつ的になることは正常である。」と言っています。(無神論者であった彼らしいとおもいます。残念ながらこの発言が本当だったか私は分かりません。)

このフロイトの言葉がとても印象深いのは、私にとって歳をとることは、「むかしもいまも地平線は明るく輝いている。しかし、いま、ここはもう夕闇が迫ってきている。」というのが偽らざる心象風景だからです。


2019.5.20掲載 / 連載