コラムこころの点描
ひとの「こころ」は見えませんが…
『断腸のおもい』『怒髪天を衝く』『海のように深い母親の愛』『あの人はこころの狭いひとだ』などなど、私たちは目に見えないものを、『視覚化』して表現してきました。
そして視覚化とは『空間化』に他なりません。一方で、視覚=空間に対して、『時間』は私たちにはちょっと扱いにくいようです。
時間の経過も視覚・空間的に、「生まれ、育ち、成熟し、老いて、死ぬ」ことに喩えられることが多いようです。
「瞬間」とはそれこそマバタキをするくらい非常に短い時間のことですね。『建物の支柱が真っ赤に錆びてしまっている』ことで長い時間の経っていることを私たちは理解するのです。
『枯れ葉が風にとばされる』のを見て、あなたは何を思われるでしょうか。